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花扇/剛しいら

浅草演芸場に落語を聴きにいったら、生落語はもちろんのこと、江戸の伝統手妻が案外面白かったのでまた行きたいあねこです。

一番上が田亀源五郎作品というのに、我ながら耐えきれなくなりました。
というわけで氷点下3度で読んだ本その2。

花扇/剛しいら/クリスタル文庫
お気に入り指数(最大5)★★★★★

【あらすじ】
今や人気の落語家山九亭感謝こと森野要がまだ半人前の頃、元兄弟子の寒也とそういう仲になった我が身の幸福に比べ、何の未練もなく男を使い捨てる師匠山九亭初助の孤独を気の毒に思うこともあった。しかしその人生には真実の愛を貫く想像以上の物語があったのだ…。粋な噺家たちの艶話が再びお目見え


↑前作も思ったけど、なんか不親切な説明ですよな。
これだけ読むと、ものっすごい泥沼な愛憎劇みたいだ……。

落語家シリーズ第2作目。今回は2本収録です。

「子別れ」
寒也と要の能天気バカップルに、隠し子騒動勃発!
家族とか男同士の行く末とか孤独についてとか要ちゃんいろいろ悩みます。
悩んだ挙げ句に寒也との別れを決意するんですが、そうして独りになってみると、独りの寂しさがこみ上げて来て、つい師匠に聞いてしまうわけです。
独りでいるのは寂しくないかと。
「あたしは…人といるほうが寂しいよ」
そう答えた初助がとてつもなく切ない。
話のメインは寒也と要だけれども、一方で初助の独りの寂しさをよしとする心を浮き彫りにしています。
結局寒也と要は破れ鍋綴じ蓋でうまくおさまりますが、師匠はなぜ独りでいいと言ってしまうのか。その疑問を要の中に残したままこの話は終わり、そして次へと繋がっていくところがまたにくい。

「花扇」
今回「子別れ」は前座でしたね。ほんと。
真打ち登場!待ってました初助師匠の過去!
ライターが師匠の評伝を書きたいからと要のところにやってきて、初助の過去を回想&要も知らない物語の展開に突入。この過去が……激萌え。
初助の出自と生い立ち、落語家になった経緯、父親かもしれない男との確執と奇妙な繋がり、そして初助の最愛の男との出会いと別れ。
「独りがいいよ」と要に言う初助がどんな人生をたどってそこに行き着いたのかが語られるのですが、それがずしんときた。
BLにありがちな設定といえばそうかもしれないけれども、初助というキャラの描き方と時代性を絡めた話運びのうまさが、それを感じさせなかったです。
そして今回は初助師匠の濡れ場もしっかりあります。
が、実は本番よりも素股のほうが萌えた。別に私が今素股ブームだからではなく。断じて!

 体は燃えないくせに、心は静かに燃えていた。

この一文が神!と思いました。他にも神な一文があるのですが、それはあまりバラすと面白くないので是非読んでもらいたい。縦書きで!
要の出番が少ないと、つくづくJuneだ。そうか初助師匠はJuneで要はBLなのか。
とにかくもうこの話大好きです。

落語家シリーズとして2冊ありますが、どちらも他者の視点で初助を語るものが多くて、私は元々そういうのが好きなので、どっぷりハマりました。
「哀しい」とか「切ない」というのは、本人が無自覚であってこそ伝わるものじゃないかと思います。初助自身は幸せであり、寺田以外に添い遂げる相手は生涯いらないと思っていて、でもそれは要から見ると寂しかったり切なかったりする。だから尚更私は初助が切ないなあと感じてしまう。
そういうキャラが……好きなんだなあ。つくづく。

comments

あねこさん こんばんは~

よーやく、よーやく「座布団」「花扇」読むことができました。
2月には手に入れていたので…結構積ん読本にしてしまいました(←殴)

でも、そうして熟成させた2冊、今回じっくり旨味を味わえましたよ。

こういう「読ませる本」というのは、JUNEの特徴なんでしょうか。
軽くて明るい本も大好きですけれど、やっぱりこういう本が時々は読みたいですねえ…
「ああ、読んで良かったな」と心から思える本。
これからも折りに触れて何度も読み返すだろうという本。

このシリーズに出会えて幸せです(笑)
勧めてくださって本当にありがと~~~!!

TBお返しさせていただきました。どうかヨロシク

摩緒さん積んどいたのかー! 笑

でもその甲斐あってじっくり楽しんでいただけてよかった。

>こういう「読ませる本」というのは、JUNEの特徴なんでしょうか。

かもしれません。ライトなBLも楽しいですが、やはり時折こういう深いものが読みたくなるんですよねー。
トシか……トシなのか……?

お勧めしてよかった~~~!
TBありがとうっす。

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花扇  剛しいら  クリスタル文庫  2004.08  ★★★★★

あらすじ 今や人気の落語家山九亭感謝こと森野要がまだ半人前の頃、元兄弟子の寒也とそういう仲になった我が身の幸福に比べ、 何の未練...
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Author:あねこ
しばらくぶりにBLにハマりました。

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