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追憶の獅子 アーサーズ・ガーディアン/Unit Vanilla

CDって燃えないゴミでいいんだろうか……と積みあがったタワーを眺めながら呟くあねこです。
仕事関係でよくCDのサンプル盤をもらうんですが、サンプルって中古屋は引き取ってくれないんですよね。しょうがないので積んであるんですが、その山脈が1メートルを超えています。これ処分しないとどうしようもありません。

さて、我慢ならずに仕事帰りに閉店間際の書店に飛び込み買ってきたトンチキ非営利ボランティア団体シリーズ最終巻。
結論として、今回のユニットバニラには、どこか乗り切れなかった印象です。

追憶の獅子 アーサーズ・ガーディアン/Unit Vanilla/SHYノベルス
お気に入り指数 ★★★☆☆

【紹介文】
「ずっと憧れていたんだ。アーサーズ・ガーディアンの一人目の守護天使である君に―」ロンドンの下町で寂れたパブを経営する諒一は、親友であるアーサーが遺した小さな天使を護ることだけが生き甲斐の怠惰な日々を送っていた。そんな彼のもとに現れたのは、アーサーズ・ガーディアンに憧れているという花屋、ダグラス。AG創設メンバーでありながら、なぜか組織との関わりを拒む諒一は、自分を慕う花屋を冷たくあしらうが、旧知のエージェントから依頼が舞い込む。「冷酷非情なウォール街の帝王・ボールドウィンJr.に恋人を作ってくれ」―旧友の頼みに、くだらないミッションを渋々ながらも引き受けたのだったが…。アーサーズ・ガーディアンシリーズ、グランドフィナーレ。




最後の最後になってやっと明かされたトンチキ非営利ボランティア団体の成り立ち。
創始者アーサーの志と遊び心は大変ステキで、共にその志にのっかって歩んだ諒一との関係や過去のエピソードには、じんとくるものがありました。特に、遊び心いっぱいのお茶目で天然なアーサーの人柄がツボでした。ステキなおじいちゃん!

が。

うーん。話のメインである諒一とダグラスのほうが、あまり響いてこなかった……。
好き好き大好きオーラ全開でアタックしてくるワンコなダグラスに辟易としていた諒一のもとへ舞い込んだミッション依頼が、当のダグラスに好きな人を作らせ、社会復帰への意欲を持たせるというもの。
話の割と前半で「ダグラスうぜえけど懐かれてまんざらでもない→うっかりトイレの個室でやってもうた!→くだらない依頼きたよ……え?ダグラス?→なりゆきでミッションのためにダグラスには好きな人=俺ができましたとさ」というところまで展開してしまって、その後諒一はどうせダグラスの気持ちは一時的なものだから恋人候補の女性も探しておこう、とかまあいろいろすったもんだするんですが。

途中でアーサーとのエピソードが入ったりしてくるので、ちょっと散漫な感じがした。
現在と過去が入り交じって、エピソードがぶつぶつ途切れるのもややこしい。
それぞれの要素がしっかり絡みきっていないというか、揃わないパズルというか。
もっとこう力技でぐぐっと引っ張ってくれればよかったのになー。
設定や展開やエピソードはワールドワイドでヒューマンドラマでラブロマンスなんだけど、どうもそれが美しい和音とはいかなかった印象です。
発売延期も、作者がそのへんをまとめあげるのに苦労したからかな、と推察。
部分部分をとれば充分おもしろかったし、アーサーと諒一の過去エピソードも見てみたいと思うのですが、現在、過去がぶつ切れる構成のせいか、全体的に集中できなかった~。

結局可もなく不可もなく、みたいな評価になってしまうなあ。
つまらなくはないけど、突出した面白さも見いだせなかった。
やっぱりユニットバニラじゃなければ、読まなかっただろうな、という。

ただ、1~3で不思議だった「どうしてアーサーズ・ガーディアンって、トンチキな依頼を予算かけてやるの?」という点は、少し解明されたのがよかった。
創始者アーサーが、50も年下の親友・諒一と共に、まるで子供の夢物語のように語りあって生まれたアーサーズ・ガーディアン。最初の依頼は煙突掃除。ご近所レベルからの世界平和。依頼内容の大小ではなく「そこで手を差し伸べること」が大事という理念が、規模が大きくなるにつれ、歪んで、利権が絡んでおかしくなっていって、アーサーが死に、諒一が離れてからは「富裕層からのトンチキ依頼を無駄な予算をかけて大げさに遂行するボランティア団体」になっちゃった。ピーターパンのネバーランドは大人たちによって踏みにじられました、な経緯だったんですね。

これが最終巻ということで、ちょっと総括感でも。
シリーズ通して、その可もなく不可もなく的印象があって、どうも楽しめませんでした。
面白くないわけじゃないところがまた歯がゆく、中途半端だった。
どれもこれも煮え切らない感想になってしまって自分でも残念。

ひとつには期待が大きすぎた、というのがあるかもしれません。
「SARSA」が思いのほか楽しめたことと、この4人が、という期待が。
最初の感想から言い続けていますが、この設定でやる意味がいまだによくわからない。
アーサーズの成り立ちが最初から設定として決められていたなら、もっとそれを生かせたんじゃないのかなあー。なんて、偉そうだ!

私としてはスピンオフでアーサーがイートニアンだった頃の親友が、親の事業の失敗により学校を去り、貧しい暮らしへと追いやられてしまったのに、それを救えなかった。という過去話がみたい。その親友が諒一に似ていたらなおよし。
とにかくアーサーが気に入ったので、アーサーの話が読みたいです。

作者予想はこれまでのでいくと和泉さんなんだけど、和泉さんぽくもないような。
でもじゃあ前3作のうちどれが和泉さんかと言われると、どれとも。
要は私が和泉さんと木原さんしかほとんど読んだことないので、判断できないんですが。笑
でもこの4作で木原さんが書きそうなのは3作目だしなあ。
和泉さんは素股書かなそうだから2作目でもなさげだし、1作目もなんか違いそうだし。
うーん、まるっきりわからなくなったのでもう4作目は和泉さんにしておこう。

同一設定でそれぞれが1作ずつ書く、という形式はもうやらないとは思いますが、ほんともういいです。それなら各々が新作を書いてくれ~。

comments

あねこさん こんばんは~

大絶賛の嵐の中、よーやく見つけた数少ない同志発見と
ほっと一安心したのはこちらも同じでございます(笑)

>現在、過去がぶつ切れる構成のせいか、全体的に集中できなかった

そーなんですよね…
あと過去と現在が何となく重ならないようなイメージがぬぐえませんでした。
アーサーじいさまは面白かったんですけれどねえ…

>つまらなくはないけど、突出した面白さも見いだせなかった。

うん、うん。さらりと面白くはあるんですけれどねえ…
でも、やっぱりもどかしさは否めません…

シリーズとして読むか、一つの作品として読むかで
こうも評価が分かれてくるのかな…と思うと面白いですね。
少数派はすこ~し肩身が狭いですが、まあ好きなように楽しめるのが
萌えの良いところ。 自分の萌えを追求していきたいものです(笑)
TBお返しさせていただきました。 どうかヨロシク~♪

摩緒さん、こんばんはー。

お仲間がいて良かった~。
ほんとアーサーじいさまが最大の収穫でした。

>シリーズとして読むか、一つの作品として読むかで
こうも評価が分かれてくるのかな…と思うと面白いですね。

なるほどー。どうもユニットバニラのシリーズ作という見方をしてしまったので、私は純粋に楽しめなかったのかな~。

お互い、少数派ですが、こっそり萌えを追求しましょう~。

コメント&TB返しありがとうございました!

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Author:あねこ
しばらくぶりにBLにハマりました。

■好物:年下攻、オヤジ受、ヘタレ攻、ツンデレ受、漢攻×漢受、襲い受、軍服、江戸~明治~大正
■BLダメツボ:ロリショタ受(攻めは大好き)、乙女受

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