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夜明けには優しいキスを/凪良ゆう

暑いです。北海道レベルですでに死にかけているのに、夏コミとかインテとかどうすんだろうとぼんやり考えているあねこです。
昔は超寒がりっこでしたが、年と共に脂肪がついて暑がりになりました。切ない。

そしてこんなところで拍手お返事さらし者ですみません。
Oさん>今回はとても文字的な漫画だと思いましたよ!読む人によって着眼点がものすごく違う作品なので、私もひとさまの感想に目からウロコです。
mさん>ありがとうございます本望です!やっぱり絵がニガテだと、なかなか手に取れないですよねーでもそれを凌駕する力のある作品なので、読んでいただけてよかったよかった。

今日は珍しく最新刊を素早く読んで熱が冷めないうちに感想!笑
凪良さんの新作は、「恋愛犯」系のど暗シリアスでした。
コメディとネガ系両方クオリティの高い作品を書ける作家さんで、新作を楽しみにしております。
サイトがあることに今気づきました(遅)

DVで「愛してくれない病」のヤンデレ男・加瀬にシビれました!
以下感想はネタバレしてるので、これから読む方は見ない方が吉。

夜明けには優しいキスを/凪良ゆう/花丸文庫BLACK
お気に入り指数 ★★★☆☆(3.5)

【紹介文】
朝なんて来ないと思ってた――。フリーターの西塔要はある秘密を抱え、
自分には幸せになる権利はないと日々ひっそり生きてきた。
バイト先の無茶なシフトや恋人の加瀬からの暴力すら黙って受け入れる要を、
バイトの後輩である池上公平はなにかと気にかけてくれる。
最初は苦手だったのに、公平の明るさと優しさに要は次第に惹かれてゆく。
けれど受け入れられない。公平を好きになってはいけない。
過去の秘密が要を縛りつけ、二人の仲を疑う加瀬の執着も日毎にエスカレートしていき……!?



ご本人がサイトの日記で的確な紹介をされています。

○ラブ&ピースで神田川な左翼攻めA
○ちゃぶ台返しが得意技のストーカー攻めB
○過去に訳アリな美人受け

こんな3人が繰り広げる、「再生」がテーマのお話……でしょうか?


主人公の要(訳あり美人受け)は、過去の事件がきっかけで自分が幸せになってはいけない、誰も好きになってはいけない、と思い込み、自暴自棄で他人と深い関わりを持とうとしない。
ストーカー攻めBである加瀬は、これまた生い立ちからくるトラウマで「誰も自分を受け入れてくれない」と思い込み、拒否しない=受け入れてくれると勘違いして要に執着する暴力的な超ヤンデレ。
そして加瀬と真反対。ある意味ネガな部分がまったくないお日様みたいな公平は、貧乏だけど明るく前向きに諦めない男。
ネガ×ネガとポジ×ネガなトライアングルですが、aさんにお知らせできる3Pではありませんでした。
加瀬→要←公平という攻め2人に受け1人な三角関係。

要だけを自分の味方としつつも、愛されないことで要を犯し、暴力に走る加瀬。そして自分の過去への贖罪のように加瀬の暴力とセックスに殉じる要。
とても歪んだ不毛な関係です。
そんなネガループな関係に公平は疑問を感じ、要を救おうとする。
BLでは珍しくない設定ですが、凪良さんが加瀬というキャラクターを細かく描いてくれたことと、要の贖罪についてきちんと決着をつけたこと、そしてDV男から受けを奪ってめでたしめでたしというような、安易なハッピーエンド展開にしなかったことで、重みのある話になりました。むしろBL的ではないかもしれない。

実は私は公平よりも加瀬が好きです。というわけで、以下は加瀬語り。
DVだしアップダウンが激しいし、自分だけが不幸だと周りを呪うような男で、要は自分を受け入れてくれると思い込まなければ生きて行けない弱さがありますが、すごく「人間」な感じがします。
まっすぐで、太陽のように強く明るい公平とは真逆。
私には公平はちょっとまぶしすぎるかな。
ただしやってることは、ほとんど犯罪に等しい(レイプに傷害)ので、社会的にはまったくのダメ人間です。同情の余地はありません。

公平にどんどん惹かれていく要に気づき、加瀬は当然要は自分を捨てるだろうと思います。
普通ならここで要は公平の胸に飛び込み、加瀬は身を引きハッピーエンドというところでしょうが、そうはならないのが凪良さん。
要は加瀬の傍を離れられないと言い、好きだけれど公平とはもう会わないことにする。
そして自分を愛してくれないのに自分の傍にいる要を、それでも加瀬は手放せない。
愛さないけど傍にいるって、かなり残酷。
一緒に暮らして、セックスはしないけど夜は手を繋いで寝て。
そこで初めて加瀬は家族のようなあたたかさ、親愛というものを知る。
同情でもなく憐れみでもない愛があると知った加瀬は、要を解放する。
そこに加瀬の大きな成長があり、要への愛があり、ぐっときました。

公平の口から語られる、加瀬の要への思いが切なかったです。
そしてこの一文。

愛情や幸せは順番に廻って、だからきっと加瀬の番も来る。加瀬は幸せになれる。

ここにものすごく頷きました。
自分だけが不幸、自分だけが愛されない、自分だけが幸せになれない。
だから手にした唯一の幸福の種=要を手放せなかった加瀬。
大事にしたいのに、愛し方がわからなかった加瀬。
加瀬も要も愛するということを間違えてしまったのですよね。
そんな加瀬が、一番大切だった要を手放せたのは、自分の幸せをもぎとるよりも、要の幸せを自分が与えられるのだと気づいたからでしょうか。

凪良さんは「再生」がテーマと書いていますが、私はこの作品、「脱皮」だなあと思いました。
さなぎが蝶に脱皮するとき、一度どろどろに溶けて、それはもう大変な苦痛を味わうのだそうです。それを経て、美しい姿になる。
蛇は己の生皮を剥ぐような痛みに耐えて、脱皮するのだそうです。そして新たな皮はとても弱く敏感で傷つきやすいそう。
蝶が要で、蛇が加瀬です。そんなイメージ。
公平は、うーん、それを導く係?ちょっと狂言回しというかナビゲーターでしたね。
一番印象薄いのが公平でした。

そういえば、あとがきに凪良さんが加瀬の今後を真剣に考えたとありました。
不器用な加瀬が幸せを掴むBL展開を考えたそうで、ぜひ拝見したいものです。
「恐らく書く機会はないと思うので、加瀬の行く末を案じて下さる方(いるのか?)のためにも記しておきますね」
とあります。はいはいはーい!ここにいます!
加瀬には、物事をあまり深く考えない大型わんこのような攻めちゃんをあてがってほしいな!
加瀬は受けだと思うんだよね。愛された方が、幸せになれると思うよ加瀬!

というわけで、ほとんど加瀬語りです。
加瀬がダメだという人は多そうですが、あねこは加瀬をプッシュします。

comments

お久しぶりでっす。

私も公平の印象が薄くて、加瀬大プッシュしてるクチです!
つーか、いっそこっちとくっついてしまえとか思ってた…。
ダメ男スキーの私からしても対象外なタイプですが(こんな私でも守備範囲というものは存在します)、そういうの抜きにして「それから」が気になって仕方ないキャラでした。
いろいろレビュー読んでるとそういう読者さん多いので、いずれは…と期待は膨らみます。

話自体は、もやもやしたものが漂って正直微妙な読後感だったんですが、加瀬の存在感が逆に救いになった気がします。

うふふふ、みみっこは加瀬プッシュだと思った!

>話自体は、もやもやしたものが漂って正直微妙な読後感だったんですが、加瀬の存在感が逆に救いになった気がします。

話がもやもやしたのは、攻めの公平の魅力が薄いのと、加瀬が強烈なのと、要がだめんずでいい子ちゃんだったからかな!(ひどい)

でも加瀬、加瀬の存在がこの作品を底上げしました。

コメントありがとう~!

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あねこ

Author:あねこ
しばらくぶりにBLにハマりました。

■好物:年下攻、オヤジ受、ヘタレ攻、ツンデレ受、漢攻×漢受、襲い受、軍服、江戸~明治~大正
■BLダメツボ:ロリショタ受(攻めは大好き)、乙女受

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