FC2ブログ

淫花/七宮 エリカ

「登山用座布団」を検索していて当ブログにたどり着いてしまった不幸な方に、土下座して謝りたい気分のあねこです。

BLブログ界の至るところで「美しいこと」インパクトにより次の本に手が伸びない方続出のようですね。私はショック療法で両性具有ものJUNEに手をつけてみました★

淫花/七宮 エリカ/KAREN文庫 Mシリーズ
お気に入り指数 ★★★★☆

【紹介文】
時は昭和初期。片方の乳房と、男女どちらの性器も持つ両性具有の類は、見世物小屋で自らの体を晒していた。そんな見せ物芸ではなくちゃんとした芸を身につけたいと努力を続ける類の前に、土地の若き興行主・慶一があらわれる。自分を化け物呼ばわりせず気にかけてくれる慶一に惹かれる類だが、過去に足抜けした小屋に見つかり、生き地獄に逆戻りしてしまう。そして類を救おうとする慶一も窮地に立たされ……。

上の文は、裏表紙の紹介文がトンチンカンだったので自分で適当にまとめたものです。わかりにくいかもしれまへん。

木原リアリズム後遺症を払拭するには、もっとインパクトを!
と思って両性具有ものに手をのばしてみました。しかもドJUNE。
木原作品が、さまざまな変遷をとげたBLの最先端の形であるならば、やはり源はJUNEだろう。
真逆のインパクトで心をフラットに戻してみましょう。
本作には2作収録です。

【淫花】
見世物小屋で自らの体を見せ物にしている両性具有の美少年・類。
優しくしてくれた興行主の慶一に惹かれ、ささやかな幸せに浸るも、逃げて来たはずの小屋主に見つかり連れ戻され、昼は男に嬲られ、夜は見世物小屋でふたなりの体を晒して自らを慰めよがる姿や、男と交わる姿を見せ物にする生き地獄に逆戻りする。
陵辱され悦びを覚える自分を嫌悪しながらも、ふたなりの自分は所詮この地獄から抜けられないのだと諦めた類を、慶一がすべてを捨てて救おうと敵地に乗り込む。
最終的には類は幸せになるのですが、それまでの過程が淫靡で残酷。
「逃れられない不幸な境遇」「救いの手が差し伸べられて断ち切られる」「壮絶な陵辱」「葛藤を乗り越えた自己肯定」といった要素は今のBLにも脈々と流れていますが、現代物BLの借金抱えた男娼とは比べ物にならない悲劇性と絶望感です。
慶一が類を救うためにやってくるあたりからは大団円まっしぐらで、少し拍子抜けするほどですが、見世物小屋での類と牛蔵のまぐわいや、大松に陵辱されるくだりの絡み描写はなんとも濃厚で萌えです。そして大団円後の慶一と類の初めてのシーンで、類が自分の体を晒して目をそらさずに見ろと担架を切るところが大好きです。あとふたなりなのでどうすればいいか計りかねてる慶一とのやりとりがかわいい。
話としてはベタな展開かもしれませんが、それでも読み応えのある作品でした。

【絶唱】
こちらはさらにベッタベタな因習禁忌もの。横溝正史がBL短編を書いたらこんな感じ? いや乱歩か? あ、違う。赤江瀑だ絶対。
こちらも時代は昭和初期。ところは山深い村里。
絶佳の美貌と言われる本家の総領息子・恭介を慕う分家の息子・太一。
因習の残る村で、神事に携わる神男に恭介とともに選ばれ、女はもちろん自慰さえも許されない禊に入った太一だが、自分が恭介に向ける思慕が愛だと気づく。
神事が終わったら恭介は嫁を娶ることを、その婚姻を邪魔したい分家の息子・義也から聞き、太一は激情のままに恭介に詰め寄る。
「今晩、一夜だけ、僕はおまえのものになる」
恭介はそう言い、禁忌を犯して太一を受け入れる。しかしそれを目撃していた義也が太一にすべての罪を被せて告発。村人から追われる太一に恭介が「一緒に逃げよう」と言うが、追いつめられて悲劇の結末となる。

ド・JUNE。これぞJUNE。
恭介が男に抱かれた過去とかそれによる葛藤とか太一への思いとかがさわりしか描かれていないけど、気にしない!
どっかで読んだような話だけれども気にしない! ありがちな因習ものだけれども、受側じゃなく攻側の視点で描かれているのが新鮮な気がする。
ああもういいんです。ありがちで。ありがちなことをいかに力技で萌えさせるか、それがJUNEでもあるんです。
描かれていない部分は脳内補完する。それでいいんじゃ~!

そんなわけで寛末にちゃぶ台を投げつけたい気持ちがおさまりました。ショック療法万歳!

comments

姐子さん、こんばんは!

ショック療法でこちらの作品を手に取られるとは素敵です。(笑)

ベタな展開が目立つ作品でしたが、萌え所があって油断のならない作品でしたね。個人的には、JUNEを堪能出来て満足しました。

それにしても、「ド・JUNE。これぞJUNE」以降の、姐子さんのお言葉がオトコマエで素敵です。うっかり惚れそうになりました。(笑)

TBが上手く送信できなかったので、本日はコメントのみで失礼させて頂きますが、今後も姐子さんの素敵感想を楽しみにさせて頂きますね♪

ではでは、また!

>ハスイさん

わ~いらっしゃいまし!

そうなんですよね。ベタなのに面白くJUNEをたっぷり堪能できました。私も満足です。

このブログは語りが過ぎて、真面目っぽくなってますが、後半の荒っぽさが普段の感じです。
たぶんそのうちまたダダ漏れると思います。
BLの攻の言葉を借りれば「俺に惚れるなよ!」(どこの攻だよ)

TBは私にとって銀河系の彼方ぐらい遠いです。いつの日か颯爽とハスイさんのところにもTBとやらをやってみたいです。

ではではコメントありがとうございました~!
嬉しくて畳で背泳ぎしました。

comment form

管理者にだけ表示を許可する

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

あねこ

Author:あねこ
しばらくぶりにBLにハマりました。

■好物:年下攻、オヤジ受、ヘタレ攻、ツンデレ受、漢攻×漢受、襲い受、軍服、江戸~明治~大正
■BLダメツボ:ロリショタ受(攻めは大好き)、乙女受

★トンチキ企画参加してます!
20081121_630732.jpg

ただいま「素股」が登場するBLの情報を絶賛募集中!!!
◆随時更新の素股BLリストはこちら→

◆評価が★4~5作品まとめページはこちら→

コメント、ツッコミ、トラックバックはお気軽にどうぞ~!

*BL系サイトまたはブログであればリンクフリー
suejirou91★yahoo.co.jp(★→@)

最近の記事
カテゴリー(敬称略)
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
リンク
BL×B.L.People
★★★