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ナルシストの憂鬱/西江彩夏

今日は打ちのめされたり舞い上がったり落差が激しくてちょっと疲れたあねこです。
グラチャンバレー男子、初戦ポーランドに勝ちましたーーー!快挙!
日本バレーの歴史が変わった!
日本の男子バレーはもう30年以上タイトルメダルを取れないほどだったんですが、ようやくこの一戦で、また世界のトップクラスに追いつけるかもという希望が出てきました。
元々男子も女子も「拾って拾って拾ってつなぐ」バレーが日本式だったのですが、年々パワフルになっていく中で、なかなかそれが難しくなっておりました。その中で日本が次にお家芸としたのが「スピーディーなコンビバレー」です。コンビバレーというのは、ただセッターがボール高く揚げてエースが打つ、じゃなくて、クイック(速攻)とかバックアタックとかブロード(移動)攻撃などを多彩に織り込む攻撃スタイル。もちろんラクにできりゃ勝てますが、コンビプレイをするには、相手の強いサーブをきちんとレシーブしてセッターに返すことが必須。その正確なレシーブが日本はなかなかできてなかったのですが、初戦をみる限り、ブロックとレシーブが連動してかなりセッターに返せるようになった!
パワーと身長は、どうしたって海外勢にかなわないので、やっぱりスピードとコンビで勝負するしかないんだよね日本は。逆に言えば、これほど緻密でスピーディーな総合攻撃はなかなか他の国はできていない。だから機能さえすれば、パワー不足高さ不足は補える、と思う。
いやー男子勝利うれしいいいいい!
ところで越川は出ないの???

そして、朝から2階上の部屋で工事中。ドリル音がひどくて仕事していられないので仕事道具を持ってミスドに避難して仕事もせずに(えっ?)読んだ初・西江さん!
ツボに入りましたいろいろと。

ナルシストの憂鬱/西江彩夏/ビーボーイノベルズ
お気に入り指数 ★★★☆☆(3.5)

【紹介文】
「絶対に恋になんかならない!」精悍で色男、職業・司法書士。だけど性格は、自意識過剰なナルシスト。藤中にとって山田は、外見だけは好みな尊大で横暴な隣人だ。しかも初めて出会って以来、お人好しで面倒見の良さが災いしてか、なぜか山田の世話を焼くはめになってしまう。さんざん山田に振り回されげんなりしていた藤中だが、二人の距離が縮むたびに、山田の素直で嘘を言わない真摯な言葉に心がときめいて…。



笑った!泣いた!愛した!

ご本人もあとがきで書かれているように、この話の要となるのが、攻めである山田のキャラクターです。
金ひかるさんの超オトコマエな挿し絵も手伝って、見た目は申し分ないイイ男、しかし中身はもう良くも悪くも小学生。

2009年「便所スリッパで後頭部をジャンピングパンチしたい攻」大賞の最有力候補です。

西江さん初読みでしたが、ほんっっっとムカつく男をどんでん返すのがうまい。
最初のほうで山田が
「そんなスーツで出勤すると、周りの目が気にならないのか。安物だとすぐに皺が寄るし埃もつくんだよ。今度、僕が行っているメンズブランドの店を紹介しようか」
と言い出したときは、主人公・藤中とシンクロ率400%で「はぁ?」となりましたよ。
すかさずエア便所スリッパを右手に装備ですよ。
しかしこの時点でもう西江マジックにかかっていたのでした。

藤中の隣人となった山田はまあ、かっこいいけど憤慨する気も失せるほど傲慢で嫌味、と最初の視点では描かれます。これがうまくて!ほんとにエアスリッパを何度エア山田の後頭部に振り下ろしたことか!スパーン!
山田にとっては、安物スーツに皺や埃がつきやすいのは単なる事実。店を紹介しようかと言ったのも単純なお勧め「俺様」をこねくりまわして出た嫌味ではないのです。
嘘をつけない、器用に気を回せない。純粋。
話が進むにつれ、藤中視点でそんな山田のトンデモな態度の裏側が見えてきて、なんだか山田がかわいくなってくるから不思議。

おまけにBLのセオリーともいえる「思いが通じたらor通じなくてもセックス」が焦らしプレイ。実は恋愛に対して非常に堅物で生真面目な山田は、本当に自分の気持ちが相手にあるのだと確信できなければセックスできない。自分をそこで晒してしまうのがこわい。そんな怯えたウサギのような男でした。
ああもうそのハチャメチャな性格とギャップに激しく萌えました!
山田キャラがすごすぎて、主人公である藤中がちょっぴりエアーな存在でしたが、そんなこともモウマンタイ!

「恋人関係」(でもキスどまり)になってからが焦れ焦れで、どうなっちゃうの!?な展開。
まるで少女マーガレットで連載している作品のようだ。
精神的には中高生の恋愛だよこれ。だははははは甘酸っぱい!
でもまあ大人なのでやっぱりすることをしない恋人とは何ぞや!?と藤中が思ってしまうのも道理です。
この「肉体関係がなければ友愛?恋愛?」なギリギリ感は、男同士モノの萌えポイントだと思います。なんかこう、基本に立ち返った感がある。

はっきり書いてなかったような気がしますが、山田って童貞だよね?
触れるだけのキスからちょっと進展したかと思ったら「だめだ」と言ってトイレに駆け込む山田。そして出てきて
「今,トイレで出してきた」
ここで吹きだしました。ミスド店内で……。
おまえノンケのくせにどこで男同士の行為を覚えたの!?と不思議に思うほど床上手なノンケ攻様の多いBL界で、これほどなんつーか情緒ない手順も知らない攻も珍しい。

そしてミスドで泣きそうになって(私が)トイレに駆け込んだのが、藤中が山田との別れを決心したあとに、山田が最後の旅行につき合って欲しいというくだり。
男も女も関係なく、誰とも愛し合えないという山田は、それでも自分を好きだという藤中に応えようと,歩み寄ろうとしていたのがせつなかった。すごく恋愛的には稚拙だけれども、手探りで歩み寄ろうとする姿に泣けた。

そんでもって、そっからラストまでも秀逸。何度も同じような問答が繰り返されるのでちょっと冗長な感じもするけれど、最後まで迷いながら歩み寄るその繰り返しがあるからこそ、いいんじゃないかと思う。二人の不器用さが出て。
なかなかくっつかないもやもや展開が逆に丁寧でよかったかな。
これ、恋愛的には高校生っぽいけど(好きって言って言われて、でもその先はちょっと怖い、みたいなとこが)、大人同士だってのがいいんだよなあ。
高校生同士でこれやられたら私は読まないだろう。

まあ最後はちゃんといたすわけですが、山田がもうエロいんだかおぼこいんだかわからんかんじがうけました。このへんも青春の好奇心と躊躇があらわれてておもしろかった!

そんなわけで、好いたはれたで右往左往、というのがまだお話の主軸であったJUNEというかスニーカー文庫時代な雰囲気を思い出しました。ドロドロのJUNEじゃなく、でも一億総ホモ時代ラブでもなく、JUNEよりちょっと明るく前向きな、でもBLよりは男同士がまだ躊躇する世界観。
この作品、私はとても好きです。

comments

本にではなくグラチャンにくらいつきます、すみません~
ポーランドに勝ちましたね~!!
どうしたって手が出せないアタックはあったものの、繋いでいったバレーに感動しました~!
越川は10月に半月板損傷しちゃったんですよ……
彼がいたらまた違った日本代表の姿が見れたな~と思うと残念ですが、
現行メンバーでがんばってもらいたいですね!

……個人的にはリベロが津曲じゃなかったことが……残念です……(苦笑)

こんばんは!あねこさん。
レビュー楽しかったです。
西江さんは、私は英田さん目当てで買った今は無き小説ビーストで初めて読みました。
この作品では珍しく攻めのアクが強いのですが、大抵は受けの方が本当にどうしようもない底辺キャラであることが多く、そういう斬新なキャラ設定がすごく私好みでした。
そして、やっぱりちょっとJUNEテイスト感じますよね?泥臭さ?みたいなモノがあって。
お世辞にも上手い文章だとは思わないのですが、このザラッとした荒めの文章が作風にマッチしている気がします。
『恋愛教師』の方も(タイトルセンスが何ともいえませんが)、ストーリー自体はやはり面倒くさいタイプの人間の面倒な手続きを繰り返す恋愛でその冗長気味とも見えるじれったさが面白いです。
なので、機会があればこちらも是非是非。

ではでは!
あとでTB送りますね~。

あねこサン,某所ではほぼ毎日会話してますけどこんばんは~

この作品,ホンっと昨今の捲って数ページでくっついちゃってる作品が多い中で,ビックリするくらい読み手が焦らされましたね。

西江さんは同人誌も良い感じにJUNEテイストでしたよ~夏コミでお金の許す分だけ買ったら,面白く秋庭で残りを買おうと思ったら,持ってる分だけ搬入(爆)冬コミに賭けてますw

東京の寒さはいきなりやってきます…死にそうです。

和吉さん、こばはー!

グラチャンはエジプトにも勝って日本男子奇跡の1位!
越川故障か……そしてリベロ津曲じゃないのは残念。
男子のまとまりと粘りは、荻野の置き土産な気がします。
ほんとにメダル取るかもしれないと思ったら震えが!


tatsukiさん、こんばんは!

>そして、やっぱりちょっとJUNEテイスト感じますよね?泥臭さ?みたいなモノがあって。

ですよね。焦れ焦れ感とかすごく小さい葛藤、でも本人たちには重要なことで何度も揺れ動いてるとことか。

>『恋愛教師』の方も(タイトルセンスが何ともいえませんが)、ストーリー自体はやはり面倒くさいタイプの人間の面倒な手続きを繰り返す恋愛でその冗長気味とも見えるじれったさが面白いです。

もはや冗長な焦れったさは作風と思います。
そっちも読んでみます~~~!

TBありがとうございました!こちらからものちほど。


岡ピーくん、こんばんは!

某所ではどうもどうも。
西江さんもうちょっと早く読めば庭で買えたのに!!!
と絶賛後悔中です。

>この作品,ホンっと昨今の捲って数ページでくっついちゃってる作品が多い中で,ビックリするくらい読み手が焦らされましたね。

昨今はくっついてからのすったもんだの面白さがメインなのかなと思える部分もあるので、これは新鮮でしたね~

北海道の寒さはいよいよ冬です。今日は雪でした。

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あねこ

Author:あねこ
しばらくぶりにBLにハマりました。

■好物:年下攻、オヤジ受、ヘタレ攻、ツンデレ受、漢攻×漢受、襲い受、軍服、江戸~明治~大正
■BLダメツボ:ロリショタ受(攻めは大好き)、乙女受

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