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愛してると言う気はない/英田サキ

積ん読は5冊までと決めてましたが、シリーズもの9冊を大人買いしたので20冊までに引き上げたあねこです。そうか、みんなこうやって積ん読が増えていくのか。

さて英田作品で最も好きな、いやもしかしたらBL界で一番かもしれない受・天海です。

愛してると言う気はない/英田サキ/SHYノベルズ
お気に入り指数 ★★★★★

【紹介文】
三年前に警察をやめ、現在、ひとり『陣内探偵事務所』を経営するしがない探偵、陣内拓朗には、とびきり特別な恋人がいる。それは新宿歌舞伎町一帯をシマに暗躍する、美形だが凶暴なヤクザ、天海泰雅だ。見てくれの繊細さとは裏腹に、東日本最大の暴力団組織、紅龍会の直系二次団体周藤組の幹部であり、『周藤の虎』と呼ばれ、恐れられている男だ。恋人になったとはいえ足蹴にされ、おまけに最近では、陣内の尻に執着を見せつつあるそんなある日、ひとりの青年がある人物の説得を依頼してくるのだが!? 悲しくも愛しいヤクザと探偵のラプソディ。



や、もうあれだ。
天海大好き!!!
こんなにも凶暴で乱暴で下品で容赦なくてエロくて、そして美しくて切なくてツンデレな襲い受は他にはいない!

前作で12年も遠回りした挙げ句に、どうにか恋人同士になったはずのヘタレオヤジ攻・陣内と、凶暴ツンデレ受・天海ですが、相変わらず陣内がいびられております。ひっひっひっ。
陣内が「俺はお前を上手く愛せてないのか? 今の愛し方じゃ足りないのか?」と悩んでおりますが、充分愛していると思うぞ~でなきゃあんな殴られ蹴られしても耐えられんよな。
問題があるのは天海のほう。家族のトラウマや今までの人生の中で歪んでしまった心は、容易に愛を受け入れられない。やっとの思いで手に入れた陣内との関係も、どうせひとときのもので一生続くなんて思えない。死ぬ時はのたれ死にがいいだなんて考えるくらいに、天海は自分に孤独を課している。うわ、もうなんて切ないんだ天海!
前作では、ヤクザであることもひっくるめて天海のすべてを受け止めることを陣内が覚悟しましたが、今作は天海が自分の弱さもひっくるめて丸ごと陣内に託す覚悟ができるか、というのがテーマの一つになっとります。

今回は、天海のトラウマの元凶である母親と、弟が絡んできます。
末期がんに冒された母親に一目会ってくれと願う弟に、天海の説得を頼まれる陣内。
2度目に読んだときは、すでに母親と天海の再会の顛末を知っているので、「自分のためにも母親に会え」という陣内がすごい勝手に見えたなあ。ちうかもう天海が痛々しくて。
そして一方では天海が属するヤクザ組織の出世争いのパワーバランスを崩しかねない出来事が起こり、それに天海の弟が関与していることが判明。捨てきれない家族の縁に苦しみながらも、天海は弟を救う。が、その際に陣内が目の前で半死半生の目に遭わされながらも自分が助けられないという、天海にとって最悪な状況になり、自分を責める。
天海にはものすごい試練だらけの展開です。

天海贔屓の私からすると、実は陣内ってあまりいい男じゃない。
だって天海が一番逃げたい現実を突きつけて、対峙しろという。弱さを克服しろという。
それはたしかに天海が乗り越えなければならないことだけど、見ているこっちとしては傷を抉るような仕打ちで、ほんと見てられないんだ。
でもお似合いなんだ、というか必要なんだ天海には陣内が。ちくしょうめ!
庇護しない、同情しない、甘やかさない。それができなければ天海のイロにはなれんのだ。

母親との再会が天海を傷つけ、その傷を感じないために天海は自分をさらに傷つける。
自暴自棄な行動をとりボロボロになった天海を見て、陣内はここまで彼を追いつめたのは自分なのかと実感する。しかしわかっていながらも陣内は天海に「逃げるな」といい、自分をわざと傷つけて強くなる生き方は認めず、そのかわりどんな生き方でも突き放したりはしないと言う。そして天海にとってどんなに苦痛でも、陣内は陣内の信念をもって天海に対峙すると宣言。
それを踏まえた上で、俺と一緒に生きるかどうかお前が決めろ、と陣内は天海に委ねる。
厳しいけれど正しい陣内は、天海にとっては清浄すぎたんだろうなあ。
それでもやっぱり天海は陣内を捨てきれない。

天海が、陣内に気持ちを伝える最後のシーンがとてもいい。
勝手に家にあがりこんで、勝手にシャワーを浴びて、勝手に陣内のベッドにもぐりこみ毛布をかぶって蓑虫になってる天海!うわ~~~~~~萌える!
「別れたくない」「捨てないでくれ」とやっと言えた天海がもうほんとにいじらしい。

何か真面目な感想を長々語ってしまったんで、最後にエロ部分についてちょっと。
相変わらずちっともロマンチックじゃない情事が最高だ!
受とは思えない天海の下衆い台詞の数々がすごく楽しい。
今回一番萌えだったエロ描写は、ボコられた陣内を介抱するという名目で襲い受な天海が、陣内を先にいかせて、上に乗ったまま自分で慰めながら射精するシーン。
いや~~~~~~~~~~いっすね!

シリーズは2冊で終わるのかなー。天海と陣内の関係がまとまったので続編はなさげだな。
スピンオフで変態ヤクザ我那覇×天海とか、賀持と那波とかやってくれないかなあ。
同時収録の短編「いつかその日がくるとしても」で、那波が外食嫌いという設定がツボったんで、クリスマスの夜の賀持と那波が見たい。

あ~~ほんと、何度も叫ぶが、天海大好き!!

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プロフィール

あねこ

Author:あねこ
しばらくぶりにBLにハマりました。

■好物:年下攻、オヤジ受、ヘタレ攻、ツンデレ受、漢攻×漢受、襲い受、軍服、江戸~明治~大正
■BLダメツボ:ロリショタ受(攻めは大好き)、乙女受

★トンチキ企画参加してます!
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