FC2ブログ

黒い竜は二度誓う/英田サキ

竜とか龍にヒジョーに弱いあねこです。
考えてみたら、今夢中な二次創作ジャンル、片方は受の名前に「竜」が、もう片方は攻の名前に「龍」が入ってました。

黒い竜は二度誓う/英田サキ/花丸文庫BLACK
お気に入り指数 ★★★☆☆

【紹介文】
人質として隣国に預けられた王子ラシュリは、男娼のごとく老皇帝の慰み者となっている。そんな彼の前に従者として現れた、過去をすべて失った元剣闘士・ジェイド。一途な忠誠を誓うジェイドだが…。

楽しめた!
比較するのもなんですが、榎田さんのファンタジーよりは楽しめたなあ。
ファンタジー設定の甘いとことか、相思相愛へのキャラの心理変化の一足飛び加減とか、割と似ているのにこの読後感の違いはなんだろう。
萌え、なんだろうな。

榎田ファンタジーでは、どうも理想論をごり押しするアルヴィンと、手のひらを返したように窮地に妖精頼みなダンテにイマイチ乗り切れませんでした。あと重要なファンタジー要素である妖精がどうもご都合主義すぎた。
今作も、竜の万能っぷりがまあご都合的といえばそうなんだけど、それ以上にキャラが良かったのであまり気になりませんでした。

何よりも、ラシュリが強い王子だった。精神的に。そこがイイ!
敵国に人質という名目で、実は王の慰み者になっているけど、我が身を悲観したり嘆いたり諦めたりじゃなく、ちゃんと毅然としているところが好感!
愛妾扱いを逆手にとって閨では王をたらしこむ。たらしこんででも自分の国、大切な人たちは守るという覚悟がある王子様。いやーいいですね。
もちろん穢れた自分のことを厭うことや、展望の見えない今の暮らしを嘆くこともあるけども、自分の力を尽くして何とかしようという気概があるので大変男らしいです。
能動的な受って好きだなあ。
一人ではトイレにも行けなさそうな要介護受がニガテです…。

そしてジェイドのワンコっぷりがかわいかった。
正体はもうタイトルからバレまくりですが。
ジェイドとラシュリのやりとりがおもしろくて好きなんですが、中でもシビれたのが、
「このまま俺を果てさせるのか?」
「駄目だ、お前を果てさせるのは俺だ」

情事のさなかの会話です。や、いいですなあ。
とまあ、シビれるポイントが人様とたぶんすごくズレてる予感です。

英田さんもあとがきで書いてますが、ファンタジーということで仰々しい言い回しや、美形をこれでもかと賛辞するとか、現代ものではなかなかできないことをやってらして、ご本人も楽しかったろうなあというのが伝わって来ます。

作家本人が本当はどんな気持ちで書いたのかはわかりませんが、何となく作品に「あーすごいノッって書いたんだろうなー」とか「何か流し書きだなあ」とか感じる作品がたまにあります。
特に小説は絵というごまかしが効かない分、それが顕著な気がします。
いえ、作家さんたちはみんな魂削って書いてるんだとは思いますが。

そうそう。普通の話なら、大大円のあとに結ばれました幸せHがつくんですが、今作ではそれも一悶着です。そのへんのやりとりも面白かった。
で、その際にラシュリがジェイドを誘惑するんですが、一生懸命ジェイドの前で自慰をするラシュリが何ともカワイイ。挙げ句の果てに尻をベロベロ舐めまくられて超エロいことに。

あと、このメインカップルはすごくかわいかったんですが、私がツボったのは、ラシュリを人質という名の愛妾にして嬲っていたザクトーレ王。結構なご老体でEDにも関わらず、大層な執心っぷりでラシュリを嬲ってくれます。まあその悪役っぷりと、悪役の割に小物でもあった的な立ち位置がいいですね。そんな王を愛し続けている宦官カルミナがまた…!おまえは王のどこが気に入ったんだと小一時間問いつめたいです。
王とカルミナの物語読んでみたいなあー。王も昔は好戦的ではあるけども、国を大きくする野心に溢れた男で、それがカルミナが稚児となり宦官となった過程で、どんどん猜疑心の強い残忍な王へと変わってしまったとか、そういうドラマがあったらいいな。

もひとつ。サラマーヤ様に激萌えました。この人絶対ドSな受だと思う!
白竜とのお話もぜひ読んでみたい。

そんなわけで、設定のぬるさの割に大変楽しめました。
榎田ファンタジーと本作、どちらも★3つにしましたが、前者は限りなく2つに近い3、後者は4に近い3、という感じです。
英田さんは「ファンタジー風BL」を、榎田さんは「BL風ファンタジー」を書いたんだな、と二作品を立て続けに読んで気づいた。
それは似ているようで大きく違う。
榎田さん、今度はちゃんとファンタジー風BL書いてほしいなあ~。書けるはず!
そして英田さんはぜひカルミナ独白ものとかサラマーヤ総襲い受ものとかお願いします。

comments

あねこさん、おはようございます!

私もどうしようも無い位に邪な方向から萌えを堪能した一人ですが、ラシュリがただの弱い子ちゃん健気ヒロインではなかったこと。ジェイドのワンコ振り(笑顔ニコニコ系では無いのに熱くて従順)。ザクトーレ+カルミナ。サラマーヤ様の萌えは殆ど同じですね。

以前にも仰って頂きましたが、時々あねこさんとは「魂で繋がっているんじゃなかろうか」と勘違いして思い込む程に、萌えが被る事があって驚きます。あねこさんはご迷惑かも判りませんが、私は畳の上を転がりまわる位にテンションを上げていますよ。(すみません)

>そして英田さんはぜひカルミナ独白ものとかサラマーヤ総襲い受ものとかお願いします。

カルミナ視点の話は読みたいと思っていましたが、サラマーヤ総襲い受までは気が回りませんでした。死ぬ程読んでみたいです。聖人君主の清らかな笑顔で欲望丸出しのサラマーヤ様。想像するだけで、どんぶりご飯3杯はいけると思います。

色々と変態コメントで申し訳ありませんが、TBを奉納させて頂きますね!ふつつかなTBですが、お受け取り頂けると幸いです。

こんちは、あねこさん

わたしをぜひサラマーヤ様のしもべに~
湯浴み係がいい(笑)
でも俗世を捨てて神官になれるかしら( ̄~ ̄;)むりむり

あねこさん こんばんは~

榎田作品と英田作品。
批評しながらも、どの萌えツボにより萌えたか?という違いで
互いにまったく逆の感想を書くことになってるのが
本当に面白いですね~(笑)

ええ、私も他ではなんだかんだケチつけながらも、
この作品でエロシーン萌えまくりましたから。
あの腹黒そうな謎多き教皇さまも、もっと知りたいと思いましたとも。

面白さも、矛盾も、どちらも感じたんだけど、どちらかというと…
こちらの感想の方が強いという選択になってくると言いますか…
両方読んでいただくと、やっぱり面白い結果になってくるのではないかと思います。

お返しTBさせていただきました。どうかヨロシクお願いします♪

>ハスイさんこんばんは~

>時々あねこさんとは「魂で繋がっているんじゃなかろうか」と勘違いして思い込む程に、萌えが被る事があって驚きます。あねこさんはご迷惑かも判りませんが、私は畳の上を転がりまわる位にテンションを上げていますよ。

迷惑だなんてとんでもない。光栄でっす!
ほんとに被りますよね……。私もトンキワ好きなのと、視点がナナメだからでしょうか。
一緒に畳を転がりまわりましょう~。

>聖人君主の清らかな笑顔で欲望丸出しのサラマーヤ様。

こう、腹にイチモツ持ってそうな聖人って萌えです。
ギャップ萌え!
間男が似合いそうなんで、互いの気持ちの行き違いでギスギスしているラシュリとジェイドのカンフル剤としてちょっかい出して欲しい所です。

TBお返しありがとうございました~

>ばーどさんこばはー!

>わたしをぜひサラマーヤ様のしもべに~

ええええ、しもべ!あの方のしもべはキッツそうです。
ですが、腐女子的出歯亀欲は満たされそうです。
そうか、ばーどさんはMだったのか…(オイ)

>摩緒さんこんばんはー

>あの腹黒そうな謎多き教皇さまも、もっと知りたいと思いましたとも。

ですよねーほんとサラマーヤ様の話が読みたい!
特異な能力を持ち、幼い頃から聖人として生きて来たサラマーヤ様が、どこからあんな歪みを持つようになったのか知りたい。

ほんと、両方読んで欲しい。この極端さを!
そして両方読んだ人が、今作を読んで、どう感じたか、また違う意見も聞きたいですねー。

TBお返しありがとうです~

comment form

管理者にだけ表示を許可する

trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

黒い竜は二度誓う 英田サキ 花丸文庫BLACK 2008.05 ★★★☆

「間の楔」のOVAサンプル画像をネット上でご紹介いただいて、塩沢兼人@イアソン様にノックアウトされてしまい そのまま「塩沢兼人 メモリ...

黒い竜は二度誓う

黒い竜は二度誓う(2008/05/20)英田 サキ商品詳細を見る 【あらすじ】 人質として隣国に預けられた王子ラシュリは、男娼のごとく老皇帝の慰み...
プロフィール

あねこ

Author:あねこ
しばらくぶりにBLにハマりました。

■好物:年下攻、オヤジ受、ヘタレ攻、ツンデレ受、漢攻×漢受、襲い受、軍服、江戸~明治~大正
■BLダメツボ:ロリショタ受(攻めは大好き)、乙女受

★トンチキ企画参加してます!
20081121_630732.jpg

ただいま「素股」が登場するBLの情報を絶賛募集中!!!
◆随時更新の素股BLリストはこちら→

◆評価が★4~5作品まとめページはこちら→

コメント、ツッコミ、トラックバックはお気軽にどうぞ~!

*BL系サイトまたはブログであればリンクフリー
suejirou91★yahoo.co.jp(★→@)

最近の記事
カテゴリー(敬称略)
月別アーカイブ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最近のコメント
最近のトラックバック
ブログ内検索
リンク
BL×B.L.People
★★★